ばぁど・うぉっちんぐ

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「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」。新人プログラマ時代に教えてもらった今でも心に刻まれている言葉たち

「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」

ふと、先日会社の後輩と雑談していて、思い出したのが上記の言葉でした。

筆者が新人時代に上司から与えられた言葉の一つです。

新人時代、筆者はダメダメなエンジニアでした。 プログラムの文法を記号としてでしか認識できておらず、関数の戻り値を変数で受け取るということすら理解できておらず同期に驚かれた覚えがあります。

そんな筆者が新人時代に配属された部署の上司に教育していただき、今でも心に刻んでいる言葉があります。 せっかく思い出したので、備忘録として残しておこうと思います。

「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」

自分がやりたいと思った仕事は「やりたいな」と思っているだけでなく行動に起こして、どう自分から勝ち取りに行けるか?を考えて行動しなさいという意味で受け取っております。

この言葉の初出は「パトレイバー」というアニメ作品だそうですね。 筆者はアニメには疎いので、上記アニメは全く知らなかったのですが言葉だけ託されてきました。

振り返ると、情報処理安全確保支援士になってから数ヶ月。 転職して数ヶ月しか経っていないのですが、サイバーセキュリティの仕事につきたいなと思い始めて、そこからセキュ塾というセキュリティの専門学校(のようなところ)に通いました。

これらの行動は全てサイバーセキュリティの仕事をやってみたいと思うだけではなく、自分から勝ち取りに行くために行動に移した結果だったのだろうと振り返ることができます。 結果、無事にサイバーセキュリティに関する業務を行なっている会社とご縁があり、今はサイバーセキュリティに関する仕事に従事することができております。 要は勝ち取ることができ、与えられたんですね。

新人時代にこの言葉を教わったからこそ、今の自分があると言っても過言ではない言葉です。

怠惰を求めて勤勉に至る

これは麻雀か何かの漫画だったんですかね?

「自分が楽したいなと思い、どうすれば後々楽になるかを考えると本当の怠け者は勉強をするようになる」という少しユーモアのある面白い言葉です。

確かこれを教えていただいたのは、新卒プログラマの冬休み明けくらいだったかな・・・ 当時はまだ休日に勉強なんてありえない。プライベートは休むためにあるので、仕事を思い出す勉強なんてやりたくないなと怠けていた時期でした。 土日の使い方なんてポテトチップスを食べながら平日の昼間に再放送されている相棒の録画を見るという生活を送っていました。

上記でも言った通り筆者は新人時代、同期と比べてプログラムのスキルが劣っておりました。 そんな時にこの言葉を聞いて、本当に怠けたいのであれば将来困らないように少しでも勉強しようと思い、少しずつプライベートの時間で勉強をしたのが始まりだったと記憶しています。

また筆者は朝型の人間であり、毎朝始業開始の1時間前に会社に出社して勉強をしていた時期もあります。 こう言った努力も将来的に少しでも楽をしようと思い、努力を少しずつ始めた結果だと思います。

ちなみに筆者は現在も技術者としてまだ怠けることができる段階には至っておらず、勉強の日々は続いています(おそらく永遠に怠けられる日は来ないのでは?)

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ

有名な第二次世界大戦時の軍人山本五十六の語録です。 人の教育をするにおいての基本ですね。

この言葉は教えられたというよりは、先輩社員のデスクトップの壁紙か何かで「良いことが書いてあるな。なんなんだろう?」と思って調べたのがこの言葉に出会ったキッカケでした。

もう7年目になっているので技術指導を後輩にする立場にあるのですが、 言葉足らずで後輩が理解し切れていないなと感じたら、すかさず画面を共有して実際に見せるようにしています。 また時間的に余裕があれば、その後に実際にやってもらうところまでワンセットです。

大学時代に教員免許の勉強もしていたので、やはりこう言った教育系の言葉は記憶に残り、今でも後輩教育・指導をするときは自然に頭に過ぎる言葉の一つです。

急がば回れ

技術研鑽は「急がば回れ」だと教わりました。

Webフレームワークを扱っていて分からないことがあればググって一番最初に出てきたSEO対策されているブログを参考にして、記述して終わりという場面はエンジニアであれば誰もが経験したことがあると思います。

しかし、本当にエンジニアとしてスキルアップしたいのであれば「基礎をしっかりとしなさい。そういう時こそ急がば回れだ!」と何度も教えていただいた記憶があります。

サッと検索して出てきたブログに書かれてある小手先の解決方法ではなく、もっとベースとなる知識を習得したうえで対応した方がエンジニアとしての伸び代がグッと長くなるということですね。

例えばRuby on Rails で Webアプリケーションを作成している時に Rails のみの上っ面の知識だけでなく、元の言語である Ruby の言語仕様だったり、ORM が出力しているSQLだったり、そう言ったIT技術者として基本的な技術を勉強した方が、初心者としては有益な知識になりますよね。 Rails などの Webアプリケーションフレームワークは それらの基礎的な技術の上に構築されているものなので、ベースとなる基礎知識が築かれていないと、どうしてもその場しのぎの対応になります。

仕事では成果を出さなきゃいけないのは当たり前なのだが、エンジニアとしての成長を第一に見るならば小手先の対応力ではなく、ベースの技術をしっかりと築くことが大事だと、この言葉で教わりました。

まとめ

受け取ったバトンは次に渡す必要があります。 筆者もIT業界に飛び込んでもう7年目。 何人か面倒を見なければいけない後輩がいます。 その彼らに適時、これらの言葉を伝えようと思います。